オンカジでもっとも重要なもの、それは軍資金だと言われている。
確かにそうだろう。オンカジに限らず、ギャンブルというのは軍資金が多ければ多いほど勝率が上がるのだし、いかに軍資金を無駄遣いせずに効率的に使うかがすべてのギャンブルの攻略のポイントではある。
では、オンカジで遊ぶ人間にとっての最大の敵はなんだろうか?
その答えはズバリ税金である。そして、俺としてはオンカジについて考えていくうえでもっとも重要なことは、むしろ、軍資金ではなくこの税金にこそあると主張したい。
我々が日本人である以上、腐敗した政権与党の国会議員でもない限りは、税務署からの厳しい徴税から逃れることは絶対にできない。
オンカジというのは、運営拠点を海外に置いている。そのため、オンカジで遊ぶプレイヤーのなかには「海外で稼いだ勝利金に税金はかからないのでは?」などと勘違いしている人も多い。
だが、この勘違いは致命的な勘違いであると言わざるをえない。
たとえ海外拠点のオンカジでの勝利金であったとしても、それは日本の税制における課税の対象になってしまうのだから。
税金対策をおろそかにしてオンカジで遊んだ場合、どれほど潤沢な軍資金をかき集めて勝利を重ねたとしても、まったく意味がないとさえ、俺は考えている。
「STOP!オンカジのための軍資金集め!まずは税金についての認識を!」これこそが今回の俺の主張である。
税金はオンカジという違法ギャンブルで遊んでしまった決定的な証拠になる
税金というのは、オンカジという違法のギャンブルで遊んでしまった決定的な証拠となりうる。これこそが、オンカジにとって税金が「最大の敵」である理由なのだ。
改めて言うまでもないことだが、オンカジというのは「グレーゾーンのギャンブル」などではない。
ここも、税金と同様に勘違いしている人間が多いのだが、オンカジというのは「違法性で真っ黒なギャンブル」である。
オンカジがグレーゾーンと言われていた初期の時代は、国内の賭博法の抜け穴をついた形で、オンカジの運営側もプレイヤーも、それぞれに検挙される可能性がきわめて低かったし、実際の検挙者も極小だった。
そのため、妥協として「完全に黒なのだが、実質グレーゾーン」ということになっていたのだ。
だが、ここ数年、警視庁の不断の努力によってオンカジをめぐる状況は激変し、匿名通報ダイヤルの対象になるなどして、日に日に「検挙しやすい環境」が整備されている。
そんな現在の状況において「オンカジはグレーゾーンだ」などといって湯水のごとく軍資金を投入しているとしたら、それは時代錯誤の呑気な態度でしかなく、きわめて危険だ。
「オンカジでは何よりも軍資金の確保が重要!」などという考えは、こういったグレーゾーン式の勘違いを前提にした誤った問題設定に過ぎない。
この時代錯誤の呑気な勘違いに加えて、「オンカジの勝利金は税金の対象である」という根本的な事実さえ抜けているとしたら、この二つの組み合わせによる危険度はマックスになると言わざるをえない。
まずは脱税という観点から疑われて違法行為の発覚に繋がる
税金対策をせずにオンカジで遊んだ場合に考えられる凡庸な結末として、「脱税」の疑いから税務署の調査が入り、違法ギャンブルであるオンカジ利用の発覚に繋がる、というルートが考えられる。
オンカジで得た勝利金というのは「一時所得」に分類されるのだが、ここで、報告する必要があるラインを超えた金額の勝利金を「一時所得」として確定申告しなかった場合、税務署が動き出してしまう。
このとき、税務署は個人の銀行口座の入金と出金の履歴を自在に調査することができる。
オンカジというのは基本的には銀行振込での入出金がメインとなるため、ここで足がつきやすくなり、脱税の奥にあるもう一つの違法行為が発覚するという流れになる。
これが公営ギャンブルなどの収益で確定申告を怠っていた場合は、それがキャッシュでの投票であったなら銀行口座に入金と出金の記録が残らないし、口座から使用用途がバレたとしてもそれらのギャンブルが合法である以上、問われるのは「脱税」のことだけである。
だが、オンカジの場合は「脱税」が問われるだけでは終わらず、賭博法にひっかかる「違法行為」のほうも問われる可能性が発生するのだ。
要するに、税金対策をまったく考えずにオンカジで遊ぶということは、二段階にわたったリスクへの対策を一切行わないまま、軍資金だけを手に持って地雷原に突入していくような状態であるのだ。
税金対策をおろそかにしてオンカジを遊んだ場合に失うことになるのは、軍資金だけではない。
失職する可能性もあるし、下手すると前科持ちというレッテルを獲得して社会的信用を長期的に失う可能性もある。
オンカジで遊ぶにあたって、まずは軍資金の確保こそが攻略法だなどと言われることは多いが、こういった話は大前提としての税金に対する認識が欠けているため、ハッキリ言って無意味だ。
いや、無意味である以上に、危険であるとさえいえる。むしろ、軍資金を集めてたくさんの勝利を重ねて高額出金をすることが危険への入り口でしかないのだから。
オンカジと税金から見えてくるおそろしく簡単なこと
「税金対策」などというと難しく煩雑なことに思われるかもしれないが、オンカジと税金の関係から見えてくるのは、実はおそろしく簡単な一つの結論でしかない。
それは、要するに「税金対策という観点から考えると、オンカジで遊ぶべきではない」という結論だ。
身も蓋もない結論に感じられるかもしれないが、このような結論に至ることで得られるものやメリットは多い。
まず、当たり前の話だが、「税金対策がめんどくさい」という理由でオンカジで遊ぶのをやめてしまうことによって、この「めんどくさい税金対策」から全面的に撤退することができる。
俺は、今後このサイトで「それでもオンカジで遊びたい人のための税金対策」をテーマに記事を書いていく予定ではあるが、そもそも「遊ばない」という選択をしてしまえばオンカジと税金にまつわる面倒なことなどを考えて消耗する無駄な時間を削減することができる。これはかなり大きなメリットだ。
また、「税金対策が面倒くさいからオンカジでは遊ばない」と決めることによって得られる最大のメリットは、なんといっても「違法行為をしなくてすむ」ということに尽きるだろう。
税金対策のめんどくささはオンカジ利用の抑止力として機能する
税金にまつわるあれこれが面倒くさいということは、オンカジという違法ギャンブルを利用する抑止力として機能すると俺は考えている。
人がチョイ悪くらいの違法行為をするとき、人の心理に働いているのは「まあ、これくらいなら大丈夫だろう」「俺だけはバレないだろう」というある種の楽観視である。
だが、このような楽観的な心理に到達して違法行為に手を染めるためには、まずそもそも「労力をそれほど要せずに、簡単に手に入れることができる」という大前提が必要となる。
多くの人が違法行為に魅力を感じつつも、それを犯さずに日常生活を送っているのは、決して人々の意志が強いからではない。「それをやるには、色々とめんどくさいことが多いから」という「めんどくささ」に由来する怠惰な場合がほとんどだ。
たとえば、ドラッグなどは、それを手に入れるための隠れた取引、金銭的な負担、バレるかもと怯えながらの日々、逮捕されたときのリスクなどから想定される様々な「めんどくささ」が人を違法行為から遠ざけているだけで、「それでもどうしても薬をキメたい人」だけが「めんどくささ」を突き抜けて異常な行動力を発動させているに過ぎない。
仮にドラッグが違法ではなく、そのために逮捕の心配もなく、アルコールのような気楽さで手に入るのだとしたら、多くの人々は簡単にドラッグに手を出すだろう。
さて、オンカジというのは、運営側がユーザーに対して「めんどくささ」をなるべく見せないように配慮し、さも「簡単に手に入るもの」のような姿をしているのだが、もちろん、それは「偽装」でしかない。
実際、オンカジはドラッグなどと同様に違法であるし勝利金を得た場合は「税金」という形でのちのち負債のように「めんどくささ」がのしかかってくるのだが、それを表面的には見せようとせず、ひた隠しにして心理的ハードルを下げることで、新規ユーザーを獲得している。
オンカジで遊ぶ前に「税金」という考え方を導入することは、この偽装されたハードルの低さを、本来の高さに調整することに繋がっている。
「オンカジ運営側によっては隠されているが、絶対に避けられない面倒ごと」というのちに身をもって知らされる事柄を、あらかじめはじめの地点にドーンと置くことで、逆算から「めんどくさい!」と認識させて、面倒ごとばかりの違法行為から遠ざけること。
俺が「税金対策のめんどくささがオンカジ利用の抑止力として機能する」と言うときに想定している戦略性は、おおよそこのようなものである。
この戦略を採用すると、オンカジから身を離すことで「オンカジのために集めた軍資金」を、オンカジ以外の有意義なことに使うことができる、というオマケまでついてくるという次第だ。
それでもオンカジで遊びたいなら税金からは逃れられない
「めんどくさそうだからやめておこう」ではなく「それでも俺はオンカジで遊びたいんだ!」と考えているのであれば、オンカジについてまわる税金にまつわる諸問題をすべて直視し、その面倒くささとつきあわなければならないだろう。
俺のこのサイトでは、こういった「オンカジが違法であることもわかってるし、税金がめんどくさいのもわかってる。それでも、俺はオンカジで遊ぶんだ!」と考えている強硬派に向けて、「税金」の観点からの注意点を示唆していく記事を書いていく予定だ。
俺自身、オンカジへの規制や監視の目がいまよりもずっとゆるかったころに、税金の対策を怠ったことから痛い目を見た経験があるため、その体験談なども書いていくつもりである。
税金対策の面倒くささを通して、俺自身は現在はオンカジから完全に足を洗っている。当然、誰かに向けてオンカジの推奨もしない。そこは間違えないでいただきたい。
当時の俺は「勝利金が税金として引かれる?ふざけんな!」という怒りのほうが強かったが、税金のおかげでオンカジから足を洗えたことで、軍資金の確保のために金策をめぐらすストレスもなくなり、軍資金のぶん使えるようになった自由なお金で合法的かつ文化的な暮らしを送れている。
徴税というシステム自体にはブチギレているものの、オンカジの勝利金が課税の対象であったことに対してのみは、いまはむしろ感謝しているといったところだ。